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一病息災

闘病記

[歌手 今陽子さん]狭心症(4)心臓カテーテル治療の2日後には船上ライブ 「ちゃんと生きている」

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[歌手 今陽子さん]狭心症(4)治療2日後 船上ライブ

 心臓のカテーテル治療を受けた翌朝、退院するなり、新幹線に飛び乗った。京都・舞鶴港から、海の上でのライブ会場となるクルーズ客船「飛鳥」へ。

 ライブ決行の意志を伝えた時、医師は苦笑いしながら心電図を確認し、OKを出してくれた。

 ただ、船内では、予想以上にぐったりしていた。

 そして翌日。本番の時刻になっても疲労感は抜けず、気力だけで舞台に上った。プロとしての自負、客席の歓声を支えに、2回のステージをなんとか乗り切った。終演後には完全に動けなくなっていた。

 だが翌朝、船内で目を覚ますと、体調がすっかり回復していた。カーテンを開けると、3日前の台風がウソだったかのように、朝日が 煌々こうこう と輝き、穏やかな海に反射していた。

 ちゃんと生きている――。

 タフな自分に驚きながら、無謀ともいえるステージをやり遂げた充実感が、全身を満たしていた。

 帰京後は、母親の介護を、自分のストレスにしないように心がけた。それに伴って、母親の症状も不思議と改善してきた。

 「また私を成長させてくれた。母には感謝ですね」

 16歳で国民的アイドルになった「ピンキー」も、今年で70歳になる。「もちろん、死ぬまで歌い続けます。元気でかわいいピンキーばあちゃん、としてね」

(文・染谷一、写真・米山要)

歌手  (こん)陽子(ようこ) さん(69)

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