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子どもと一緒の在宅ワークは高ストレス!? 乗り切るコツは

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 新年早々、再び始まった緊急事態宣言も、首都圏を除き解除されました。この間、在宅ワークをされた方も多いと思います。私の周囲にも、「もう半年以上、在宅ワークだよ」という友人が少なくありません。これをきっかけに、東京を離れて環境のいい場所に移住された方もいらっしゃいます。今後もテレワークを続ける方は増えるでしょう。小さいお子さんのいらっしゃる方にとって、通勤時間がなくなることは、一日の限られた時間を、少しでも子どもと過ごす時間に振り向けることができますね。私も、ウェブ会議の最中に、お子さんが画面に登場されるシーンには、よく遭遇します。ただ、これは皆さんにお伝えしておきたいなと、最近、感じることがあります。それは、「子どもがいる自宅での仕事は意外と大変。そして、それは、あなたが悪いわけではありません」ということです。(光畑由佳 モーハウス/子連れスタイル推進協会代表)

実は難しい? 在宅子連れワーク

子どもと一緒の在宅ワークは高ストレス!? 乗り切るコツは

 私は、これまで、自分が立ち上げた会社で、多くのスタッフが子連れワークできる環境を作ってきました。そして、子連れ出勤という選択肢を、大学での講義、講演、高校の教科書、政府が挙げる事例など、様々な形で発信してきました。現在は、子連れ出勤の学術的な研究を、大学院などで行ってもいます。

 先日、提出した論文のテーマは、「子連れ出勤は企業活動に不利益をもたらすのか」。しかし、この研究を始める時に、ある教授から問われたのが、「テレワークが当たり前になった今、家で子どもを見ながら働くという選択肢が出てきた。その状況下で、子連れ出勤には意味があるのか?」ということでした。確かに、過去、私たちの東京・青山にあったショップで働いていたスタッフも、「子連れで電車に乗るのは大変だった」と言います。どうせ子連れワークをするなら、通勤抜きの方がより良いよね、と思うのは自然なことです。ところが、コロナ禍に自宅で“子連れワーク”を経験した方の多くが、実際は負担を感じているようなのです。

大人のストレスを減らすコツ

 コロナ禍で増えたテレワークに関しては、様々な民間の調査機関がアンケートを行っていますが、いずれも、子どもや家族の有無とは関係なく、「在宅ワークでストレスが増えた」という傾向があります。例えば、2021年1月に発表された リクルートキャリアの調査 によれば、コロナ禍にテレワークを経験した正規社員の59.6%が、テレワーク前の出勤をしていた時にはなかった仕事上のストレスを感じていたそうです。さらに、ストレスを感じたと回答した人のうち67.7%が、調査が行われた20年9月時点で、そのストレスを解消できていなかったといいます。つまり、そもそもテレワークは、大人にとって、ストレスが大きくなりやすい環境だったということです。

 しかし、この調査では、もう一つ、興味深い報告がありました。「雑談をした人ほどストレスが和らいだ」というのです。テレワーク中に雑談をしていなかった人では、ストレスを「解消できていない」が77.3%だったのに対し、雑談をしていた人では63.2%と、その差は14.1ポイントもありました。

 別の調査では、「家族がいて集中できない」「コミュニケーションが取りにくい」「集中力が続かない」が、テレワークでの悩み事の上位三つでした。そして、快適にテレワークをするための工夫の1位は、「仕事時間と休憩時間のメリハリ」という結果だったそうです。同じテレワークであっても、過ごし方によって、ストレスの受け方を変えることができたわけです。

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