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佐藤純の「病は天気から」

医療・健康・介護のコラム

3月の「春だる」はなぜ起きる?…気温・気圧変動が自律神経に影響 寝る前には湯ぶねにつかろう

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39~41℃程度のお湯に5~10分ほど

 こうした春の気象病への対策は、気温差に体を慣らすことがポイントです。まだ朝晩の気温が低かったり、最高気温が低かったりする日もあります。下半身の冷えが強い人は、保温を心がける必要があります。そして、コートやカーディガンなどで朝晩は暖かく過ごし、気温が上がる日中は、脱いで調節するといいでしょう。生活習慣では、就寝前にしっかり湯船につかることをおすすめします。体を温めると、緊張のせいで優位になっていた交感神経が副交感神経へと切り替わります。あまり熱いと交感神経が優位になってしまうので、39~41℃程度のお湯に、5~10分ほどつかります。このとき、汗をそれほどかかない方がいいのですが、のぼせなど春先特有の不調がある場合には、発汗した方がいいこともあります。

 人は、上昇した体温が下がるときに入眠すると熟睡できます。深い睡眠をとれば、自律神経の切り替えがスムーズになって、気象病の予防にもなります。また、3月はウォーキングなどを始めるのにいい季節です。毎日少しずつでいいので、体を動かす量を増やしていきましょう。緊張型頭痛や肩こり、慢性の腰痛を持っている人はもちろんですが、片頭痛の人も、体を動かす習慣が不足していることが分かっています。体調がよい時には、積極的にヨガやストレッチを行うように心掛けると、次第に自律神経が整って、春を気持ちよく過ごすことができますよ。(佐藤純 愛知医科大学学際的痛みセンター客員教授)

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佐藤 純(さとう・じゅん)

 愛知医科大学医学部学際的痛みセンター客員教授。中部大学教授。
 1958年、福岡県久留米市生まれ。東海大学医学部卒業後、名古屋大学大学院医学系研究科で疼痛とうつう生理学、環境生理学を学ぶ。同大学教授を経て、現職。2005年より、愛知医科大学病院痛みセンターにて、日本初の気象病外来・天気痛外来を開設。

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