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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

皮膚のトラブル(11)子どもの白斑 紫外線に弱く、日焼けに注意

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  皮膚のトラブルでは、大阪医科大の森脇真一教授(59)に聞きます。(聞き手・東礼奈)

皮膚のトラブル(11)白斑 夏場は日焼けに注意

 皮膚内のメラニンという色素が様々な原因で減少し、皮膚の色が薄くなった状態を「白斑」と呼びます。

 大人でも見られる「尋常性白斑」では、メラニンを作る色素細胞が異常な免疫反応で一時的に減少するか消失し、境界がはっきりした白斑が生じます。小児の多くは、体の片側の一部に白斑が発生する「分節型」ですが、両側か、全身に多発する「全身型」であれば、甲状腺などの疾患によりホルモンの異常がみられることもあります。異常の有無は血液検査で確認します。

 ホルモンが正常な場合の治療では、ステロイドの外用や内服、紫外線照射、外科的処置の「ミニグラフト(植皮)」を行います。治療には時間がかかり、治りにくいことも多いため、根気よく通院する必要があります。

 顔など目立つ部位に白斑ができた子どもは精神的なストレスを感じやすいので、注意深く見守ってください。また、露出する部位の白斑は紫外線に弱く、夏場の日焼け対策が重要です。

 出生時か生後間もない頃に、縁がギザギザとした不完全な白いアザが現れる「脱色素性母斑」は、残念ながら有効な治療法がありません。乳児に葉っぱのような白斑が多発し、てんかんも伴えば、「結節性硬化症」という難病の可能性を考えます。

 白斑ではありませんが、学童期を中心に頬などに多発する丸くて不鮮明な白抜けは、「単純性 粃糠疹ひこうしん 」で、「はたけ」とも呼ばれます。乾燥や、増えた角質がはがれ落ちることにより、皮膚が少しカサカサし、まだら状に色が白くなります。男児や、アトピー素因を持つ子に多いとされますが、冬は保湿、夏は遮光をするだけで自然に治ります。

【略歴】
森脇真一(もりわき・しんいち)
 皮膚科専門医。大阪医科大卒。京都大、浜松医科大などを経て2009年から現職。医学博士。

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