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田村専門委員の「まるごと医療」

医療・健康・介護のコラム

「たばこは吸わない」「節酒する」 健康寿命を延ばすための提言を公表

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社会的決定要因についても言及

  提言はこのほか、たとえば「飲酒」であれば、1日当たりの飲酒量を男性ならアルコール換算で約23グラム(日本酒なら1合)程度、女性ならその半分に抑える」ことや、「食事」では、「年齢に応じて、多すぎない、少なすぎない、偏りすぎないバランスのよい食事を心がける」こと、「身体活動」では「日頃から活発な身体活動を心がけ、現状より1日10分でも多く体を動かすことから始める」ことなどを提言している。

 また、個人が行うべき目標に加えて、健康格差を生む要因として重要性が指摘されている「健康の社会的要因」についても「社会として解決に取り組む」とした。

「不健康な期間」をいかに短くするか

  今回の提言の背景には、日本人の健康寿命が、この十数年で2、3年程度延びているものの、平均寿命も同じくらい延びていることから、健康寿命を過ぎた後の不健康な期間は、男性で8~9年、女性で12~13年と変わっていないことがある。

 日本人全体の死因では、がんが最も多い一方で、要介護を招く病気としては認知症や脳血管疾患などが多い。健康の悪化をもたらす要因は年代によっても様々であることから、幅広い分野の病気を対象にした「疾患横断的な」提言が必要だとしている。

 提言の内容は、国立がん研究センターのウェブサイトから読むことができる。(田村良彦 読売新聞専門委員)

・電子化医療情報を活用した疾患横断的コホート研究情報基盤整理事業 疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言

https://www.ncc.go.jp/jp/cpub/division/cohort_research/project/6nc_cohort/index.html

https://www.ncc.go.jp/jp/cpub/division/cohort_research/project/6nc_cohort/6NC_20210219.pdf

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田村 良彦(たむら・よしひこ)

 読売新聞東京本社メディア局専門委員。1986年早稲田大学政治経済学部卒、同年読売新聞東京本社入社。97年から編集局医療情報室(現・医療部)で連載「医療ルネサンス」「病院の実力」などを担当。西部本社社会部次長兼編集委員、東京本社編集委員(医療部)などを経て2019年6月から現職。

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