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常喜眞理「女のココロとカラダ講座」

医療・健康・介護のコラム

年々高くなる血圧…遺伝も影響、40歳過ぎたら朝の測定を

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 40歳を過ぎたOさんは、コロナの影響で延期していた健診をようやく受けたところ高血圧を指摘されたと来院された。健診時の血圧は2回測定の平均値が上145、下94だった。昨年は132/85、一昨年は122/80で年々高くなっている。

 他に異常値はなかったが、コロナの影響で外出がままならず、運動量も減り、体重が5キロ増加したという。体重5キロ増加で血液の異常値がなかったのは幸いだが、3キロほどは体重を減らしていただきたい、減塩も大切であるということを伝えた。

減塩はサラダやおひたしで

年々高くなる血圧…遺伝も影響、40歳過ぎたら朝の測定を

 WHO(世界保健機関)では塩分摂取量1日5gを推奨しているが、和食では1食で簡単に超えてしまう量だ。

 家庭での減塩を継続しやすいポイントとしては、満足感を得られるように主菜の味付けは従来通りにして、サラダやおひたしなどの副菜にはできるだけ味をつけず、主菜とともに食べるというやり方だ。汁物は1日1杯、麺類は週2回程度を心がけよう。

スマホアプリを活用

 Oさんは血圧計を持っていないというので、さっそく上腕で測るタイプの血圧計を購入いただいた。朝の起床時は体を動かすためのホルモン変化が生じるので、1日で一番高くなることが多い。起きて排尿を済ませてまもなく食卓の椅子に座り測定してもらった値が重要なデータだ。

 今はヘルスチェックのスマホアプリも充実しているので、測定してもらった7日分ほどの結果をアプリで見せてもらった。平均上152、下94と高い値だった。

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常喜 眞理(じょうき・まり)

 家庭医、医学博士
 1963年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医・指導医、内科学会認定医、日本医師会認定産業医。院長を務める常喜医院(内科、皮膚科)での診療のほか、慈恵医大新橋健診センターでは診療医長として健康診断(人間ドック)の内科診察を行い、婦人科や乳腺外科の診断を担当する。様々な大手企業の産業医でもあり、職場におけるメンタルヘルスのサポートを長年行っている。著書に『オトナ女子 あばれるカラダとのつきあい方』(すばる舎)、『お医者さんがやっている「加齢ゲーム」で若返る!』(さくら舎)。現在、BS-TBS「Together」に準レギュラー出演中。

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