Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」
医療・健康・介護のコラム
[最終回]皮膚疾患を巡る意外なエピソードに読者から反響
梅毒の呼び名の歴史的背景
2年間のコラムで、最も面白かったのは「梅毒」の回だったようです。イギリスでは“フランス病”、フランスでは“イタリア病”と呼ばれていて、お互いにウチの国の病気ではないと言わんばかりになすり付け合っているかのようだという内容でした。おまけとして、なぜスペイン風邪と呼ばれたのかも書きましたが、どちらも歴史的背景があったのです。
コロナで増えた皮膚病
新型コロナウイルスの世の中になってからは、どうしても毎回この話題になってしまいました。自粛のストレスでのじんましんや帯状 疱疹 の増加、マスクでの皮膚炎、ニキビについては、だいぶ早い時期に書いていたと思います。あくまで自分の日常診療の中で感じたことを書いただけでしたが、同調して下さる先生も多かったのでよかったですね。
先月、コラムの終了をお伝えしつつ書いた、やけどについてのコラムが、ヤフーのトップページにドーンと載ったのは感激でした。毎月、細々と書いてきたコラムでしたが、まさかの……でしたね。重要な事件や出来事以外でも、取り上げられることってあるんだなあと。時期も良かったのでしょうが、いい記念になりました。
残念ながら、このコラムがおしまいになることを告げたところ、 膠原病 や 水疱症 などの自己免疫性疾患や遺伝性疾患など、他にもいろいろ取り上げてほしかったというご意見もいただきました。またどこかで、このようなコラムを書く機会がありましたら、ぜひとも取り上げてみたいと思います。
ゆるゆるのコラムでしたが、2年間お付き合いいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。(遠藤幸紀 皮膚科医)
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