Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」
医療・健康・介護のコラム
[最終回]皮膚疾患を巡る意外なエピソードに読者から反響
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こんにちは。皮膚科医のえんどこです。
2019年2月から担当してきたこのコラムも今回が最終回となりました。ふと思い返してみても、あっという間でした。最後にせっかくなので、この2年間を振り返ってみたいと思います。
アトピー、どれほどかゆいのかは爪でわかる
第1回では、皮膚疾患として知らない人はいないアトピー性皮膚炎を取り上げました。「爪を見ればわかる」という話でしたが、おおむね好評なご意見とご評価、そして患者さんからも「へえ~。でも自分もそうだったなあ」と同調していただきました。
第2回は、じんましんでした。「ハクション大魔王」が数字アレルギーでじんましんが出るように、定期テストの期間が来ると激しいじんましんが出て、どう治療しても、びくともしないのですが、試験期間が終わると自然に治る少年の話でした。
その後の 蒙古 斑の回では、「虐待」がキーワードになってしまったのか、アクセス数が跳ね上がってしまい、驚きました。蒙古斑は欧米にはほとんどいないため、虐待によるものではないかと疑われたという話です。
自分が手足口病になり、歩くのもやっと
自分が手足口病になり、歩くことすらやっとというほど苦しい思いをした話はさておいて(2019年は手足口病がとても 流行 りました)、読者の皆さんが興味を持って下さったのは「病気の語源、由来」についてでした。なぜ、 足白癬 のことを「水虫」というのか? 「たむし(田虫)」というのか? 自分もそれなりに知っていましたが、あらためて勉強してよかったです。
その他、手足にできる「いぼ」「うおのめ」についても書きましたが、「たこ」についてははっきりしませんでした。ただ、そこから、海にいるタコ(蛸)が足が多いことから「多股では?」という説や、「ところで蛸はなぜ虫へんなんだ?」という疑問から、「蛇もハ虫類なのに虫へん、 蝙蝠 に至っては哺乳類なのに虫へんだぞ?」という話にとんだのは、皆さんも興味があったようで、むしろ好意的なご意見をいただいました。
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