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[思春期の側彎症]<4>見落とし 学校検診に格差

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[思春期の側彎症]<4>見落とし 学校検診に格差

側彎症の検査機器「スコリオマップ」は、3Dカメラで前屈状態の背中を撮影し、平均1・5秒後には、コブ角が自動計測される

 「小学校から毎年、学校で検診を受けていたのに、どうしてもっと早く見つけられなかったのか」。北海道内の男子高校生(17)の母親は、疑問が晴れない。

 男子高校生は、中3だった2018年の春、 側彎そくわん 症と診断された。地元の整形外科クリニックで検査した時には、重症度の指標となるコブ角は既に35度に達していた。進行しているためコルセットによる装具治療が必要だと考えられたが、高校受験を控え、痛みなどもなかったため、通院で様子をみることにした。

 しかし、夏頃からはベッドであおむけに寝る時に肩甲骨付近が痛むようになり、クッションを挟まなければ耐えられない。寝不足になり、授業中も眠気に襲われるようになった。

 高校入学後、痛みはさらに増した。20年2月に北海道大学病院(札幌市)で検査をすると、コブ角は67度にもなっていた。

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