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マスク、着けるのが楽しく…服に合わせてストラップ
マスクが手放せない日が続いている。おしゃれなストラップがあれば、着け外しに便利で、気持ちも華やぎそうだ。(堀家路代)

「ストラップがあると便利なだけでなく、心も弾みますよ」と話す笠さん=秋月正樹撮影
「実用的なアクセサリーです」
佐賀市のビーズクラフト作家の笠みきさん(67)が、カラフルなストラップを並べた。マスクを首にかけることで、短時間外した時の置き場所に困らないためのグッズだ。
「作り方は簡単。コロナ禍での手仕事にぴったりです」と笠さん。細いワイヤにビーズを通し、マスクのひもをつなぐための「カニカン」「ボールチップ」「つぶし玉」といったアクセサリー用金具を両端に取り付けるだけ。初心者でも、1時間ほどで完成する。ビーズの色や形次第で好みのデザインにできるのも楽しい。
笠さんは、ビーズを使ったアクセサリーなどを創作しており、マスクストラップは昨秋頃から作り始めた。アメリカから帰国した友人が、ひもでマスクを首にかけているのを見て「便利そう」と思い、普段からよく作る眼鏡チェーンの留め具を替えて、100本ほど試作したという。
友人らにも配ると、「マスクを着けるのが楽しくなった」「服に合ったデザインで作って」などの声や注文が寄せられた。仕事中に使っているという同市の団体職員、今田香世さん(72)は、「外したマスクを机の上などに置かずに済むので衛生的。着けたい時にさっと着けられるのも便利です」と喜ぶ。
ビーズのほか、天然石やガラス玉を使ってもいいし、シンプルな革ひもで作れば男性にも喜ばれそうだ。笠さんは「あると便利だし、作るのも楽しいですよ」と呼びかける。
マスクストラップの作り方/(笠さん監修)
【用意するもの】
ビーズ適宜/ナイロンコードワイヤ70~80センチ程度/つぶし玉、ボールチップ、カニカン各2個/ハサミ/細いペンチ/金属用接着剤/テープ
【作り方】
〈1〉ワイヤの片端を5センチほど残してテープを貼り、ビーズを好みの長さ(女性なら60~65センチが目安)に通す
〈2〉ワイヤにボールチップ、つぶし玉を通す
〈3〉ワイヤの残りをボールチップとビーズに入れこむ
〈4〉ペンチでつぶし玉をつぶし、接着剤を付ける。乾いたらペンチでボールチップを閉じる
〈5〉反対側のテープを外し、〈2〉~〈4〉と同様にする。ワイヤの先端はビーズの途中から出してカットし、両端のボールチップにカニカンをつないで完成
様々なパーツ販売
福岡市・天神の貴和製作所福岡パルコ店では、マスクストラップにも使える様々なアクセサリーパーツを販売している。

眼鏡留めでアクセサリー
同店はビーズやチェーン、つぶし玉などの金具や道具を豊富にそろえている。手軽にストラップを作るなら、パール付きなど好みのチェーンを購入し、両端に金具をつければ完成。カニカンの代わりに、ピアス用のフックを活用する人もいるそうだ。
便利なのは「眼鏡留め」。マスクストラップのカニカンにつなげれば、眼鏡チェーンとして使うこともできる。また、眼鏡留めに好みのアクセサリーパーツをつなげてマスクのひもに通し、耳元を飾るアイデアも広がっているそうだ。「マスクのひもにひっかかるのが嫌でイヤリングやピアスを着けない、という人にぴったり。ひもの長さを調節するのにも役立ちます」と同店店長。
マスク用アクセサリーもある。花や星などのデザインがそろい、フックやマグネットでマスクに装着する。
サブアイテムも充実

除菌用のスプレー
福岡市中央区の「天神ロフト」はマスクコーナーを設け、関連商品を紹介している。広報担当の岩崎弥生さんは「マスクが日用品として定着するのに伴い、サブアイテムが充実しています」と説明する。
洗濯グッズでは、「マスクのつけ置き除菌洗浄剤」(550円)などマスク用洗剤があり、除菌やメイクの汚れ落としなどの効果を高めた成分を配合。洗濯ネット「マスクウォッシュネット」(1枚用438円、2枚用658円)は布マスクの形崩れを防ぎ、ネットに入れたまま干せる。
外したマスクをしまう「マスクケース」(308~2200円)は抗菌や制菌の素材を使用。折りたたんで入れるタイプ、ファスナー付きのポーチタイプなど種類が豊富だ。
マスクに吹きかける除菌スプレーも人気。「アロマアルコール」(1848円)は、ラベンダー、ライムなど8種類の香りから選べる。(価格はいずれも税込み)