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大野将平選手、こんな時こそ「柔道家としての生きざま見せる」[コロナ #伝えたい]

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 2度目の緊急事態宣言が発令されている。私たちが一刻も早く、コロナを乗り越えるには――。そのためにいま「#伝えたい」ことを、感染の経験や独自の視点を持つ著名人に聞いた。

道場の畳に立てず1人で稽古

 

大野将平選手、こんな時こそ「柔道家としての生きざま見せる」[コロナ #伝えたい]

大野将平さん(柔道選手、29歳)

 昨春の緊急事態宣言で2か月間、道場の畳に立てなくなりました。走り込みやウェートトレーニングなど1人の時間が増え、これまで通り、きつい稽古を自分に課すことができるかが、一番不安でした。

 朝起きずにだらけたり、やらない言い訳を探したりしてしまったこともあります。「昨日より情けない自分になっていないか」。自問しながら、自分と闘っていました。

 コロナ禍で、柔道は対人競技だと痛感しました。相手がいなければ試合もないし、稽古を通じた比較もできないので、自分が成長しているか、確認できないんです。

 東京五輪が、私の人生の集大成であることは間違いありません。ただ、五輪がなくても、鍛え続けることに変わりはない。こんな時だからこそ、「柔道家」としての生きざまを多くの人に見せるんだと、自分に言い聞かせています。

 コロナで亡くなる人が多くいるので、命があってこそ柔道ができるのだと強く感じます。自分に関係ないということではなく、感染防止を強く意識して行動しています。

 できるだけ家で過ごし、外出する時はマスクをする。ちょっとしたことですが、私を含め、一人一人がしっかり意識すれば、きっと状況は好転すると信じています。

 五輪が開かれれば、我々アスリートの姿を目にした皆さんに、苦しい日常を忘れられるようなひとときを味わってもらえればいいですね。特に、医療に尽力している方々のためになればうれしい。その日のために、準備を進めたいと思います。(聞き手・石坂麻子)

 

  <略歴>  おおの・しょうへい 山口県出身。世田谷学園高、天理大を経て、旭化成所属。2016年リオデジャネイロ五輪73キロ級で金メダルを獲得し、世界選手権は3回優勝。昨年2月、東京五輪代表に内定した。

 

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