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今井一彰「はじめよう上流医療 あいうべ体操で元気な体」

医療・健康・介護のコラム

鼻毛が少ないと、ぜんそくになりやすい! 鼻呼吸で使うほどよく伸びます

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鼻毛が少ないと、ぜんそくになりやすい! 鼻呼吸で使うほどよく伸びます

 「ブラジリアンワックスって、どうなんですか?」と、よく質問されます。専用のワックスを用いて、体毛をごっそりと抜く脱毛の一種で、鼻毛にも使われます。結論から言うと、鼻毛は抜かずに、切るのが正解。鼻毛を抜くと、抜く時の痛み以上の痛い目に遭う可能性があるからご用心。

立派な鼻毛があるのは人間だけ

 上流医療とは、鼻と口、いわば体のエネルギーの取り込み口をうまく活用する予防医療のこと。呼吸器である鼻の最初の防御を担っているのが、今回主役の鼻毛。実は、こんな立派な鼻毛を持っているのは、動物界広しといえども人間のみ。他のほとんどの動物は鼻毛がありません。

 この鼻毛、口ひげが鼻の方に巻き込まれて発達したと言われています。鼻が高かろうが低かろうが、生えている鼻毛。息を吸うときに入ってくる大きな異物を除去するのに、こんなに役に立つものはありません。でも、憧れのあの人の鼻毛が一本伸びていたという事態もつらいものです。だから抜きたくなる気持ちも良く分かります。鼻毛が伸びているというと、バカボンのパパを思い出します。あれくらい堂々と伸ばしていれば、周りの目も気にならないのかもしれません。

鼻毛が少ない人は、ぜんそくの発病率が大幅に高く

 季節性の鼻炎を持っている人について、鼻毛の密集度を「少ない」「中くらい」「多い」と三つに分けて、気管支ぜんそくの発病率を調べた研究があります。233人の患者のうち、32%(75人)がぜんそくを持っていました。そして、鼻毛の量ごとにぜんそくの有病率を見ると、それぞれ45%(鼻毛少)、26%(鼻毛中)、17%(鼻毛多)でした。鼻毛が少ない人は、ぜんそくの発症率が大幅に増加することが判明しました。

鼻毛の量が多い

鼻毛の量が多い

鼻毛の量が中くらい

鼻毛の量が中くらい

鼻毛の量が少ない

鼻毛の量が少ない

 

 鼻毛の密集度が低いために、こしとられるべき異物がそのまま鼻を通過し、咽頭を経て気管支に到達することがぜんそくの発症と関係しているのではないかと考えられています。

 もちろん、口の中には毛がまったくありませんから、どれくらいの異物が口から入り込んでいるのかと想像するだけで、せき込んでしまいそうです。「花粉症の季節に口呼吸すれば、花粉が鼻に到達しないのだから、アレルギーを防げるのでは」と言った人があったとか。それではますます、ぜんそくがひどくなってしまいます。呼吸は鼻でするのが、やはり体にとっては良いことなのです。

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今井 一彰(いまい・かずあき)

 みらいクリニック院長、相田歯科耳鼻科内科統括医長

 1995年、山口大学医学部卒、同大学救急医学講座入局。福岡徳洲会病院麻酔科、飯塚病院漢方診療科医長、山口大学総合診療部助手などを経て2006年、博多駅近くに「みらいクリニック」開業。日本東洋医学会認定漢方専門医 、認定NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長、日本加圧医療学会理事、息育指導士、日本靴医学会会員。

 健康雑誌や女性誌などに寄稿多数。全国紙、地方紙でも取り組みが紹介される。「ジョブチューン」(TBS系)、「林修の今でしょ!講座」(テレビ朝日系)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)、「ニュースウオッチ9」(NHK)、「おはよう日本」(同)などテレビやラジオの出演多数。一般から専門家向けまで幅広く講演活動を行い、難しいことを分かりやすく伝える手法は定評がある。

 近著に「足腰が20歳若返る足指のばし」(かんき出版)、「はないきおばけとくちいきおばけ」(PHP研究所)、「ゆびのば姿勢学」(少年写真新聞社)、「なるほど呼吸学」(同)。そのほか、「免疫を高めて病気を治す口の体操『あいうべ』」(マキノ出版)、「鼻呼吸なら薬はいらない」(新潮社)、「加圧トレーニングの理論と実践」(講談社)、「薬を使わずにリウマチを治す5つのステップ」(コスモの本)など多数。

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