町田忍の昭和回想
回想サロン
薬屋さん 行李かついで 旅をする
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
置き薬


我が家には富山の置き薬の会社から担当の人が年に2回ほど、車やバイクでやって来る。プラスチック製の救急箱から、風邪薬や胃薬など使った分の薬の代金だけを払い、古くなった薬は交換してもらう。使った分だけ支払う「先用後利」という江戸時代に始まった仕組みが今も受け継がれている。
江戸時代、各地を旅した置き薬の商人は情報通でもあった。自分が子供の頃に使っていた薬箱はイラストのような厚紙でできたもので、柳や竹で編んだ行李で運んできた。お土産の紙風船が楽しみだった。
赤玉
ヒロ
赤玉 効くんですよね
赤玉 効くんですよね
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