伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
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甘酒寒天ゼリー…「水分の代わり」のど越しが良いものを
こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
今日はひな祭り。甘酒やひなあられは召し上がったでしょうか。もしかして、飲み残した甘酒など、まだありませんか? 今回は、この時期によく見かける甘酒を使ったデザートのご紹介です。
ゼリーなど、のど越しが良いものは、食べる機能が低下した方だけでなく、水分をなかなか取りたがらない方にも「水分の代わり」としておすすめしています。
お茶や水などの水分そのものは嫌がる方でも、ゼリーやプリンなら好んで召し上がっていただけることもあります。「水はコップから飲むもの」という私たちの思い込みを取りのぞくことで、柔軟な対応が可能になります。
ポイントは寒天の量。一般的には水分量に対して0.8~1%程度の寒天を加えてしっかり固めますが、このレシピでは約半分の0.5%量を加えてゼラチンゼリーのようななめらかな食感に仕上げます。
そのため、切り分けることは難しいので、器に入れたまま提供しましょう。
今回はグラニュー糖を加えていますが、お好みで増減してください。
[作り方]
(1) 甘酒と粉寒天を鍋に入れ、火にかける前によくかき混ぜる。
(2) (1)の鍋をかき混ぜながら中火にかけ沸騰させる。沸騰が続く程度に火を弱め、1~2分かき混ぜながら加熱を続ける。
(3) 火を止めて、グラニュー糖と豆乳を入れよくかき混ぜる。
(4) 器に入れて冷蔵庫で1時間程度冷やす。固まったらトッピングを添えてできあがり(トッピングは食べる方の機能に合わせましょう)。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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