文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

もっと知りたい認知症

甘酒寒天ゼリー…「水分の代わり」のど越しが良いものを

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今日はひな祭り。甘酒やひなあられは召し上がったでしょうか。もしかして、飲み残した甘酒など、まだありませんか? 今回は、この時期によく見かける甘酒を使ったデザートのご紹介です。

 ゼリーなど、のど越しが良いものは、食べる機能が低下した方だけでなく、水分をなかなか取りたがらない方にも「水分の代わり」としておすすめしています。

 お茶や水などの水分そのものは嫌がる方でも、ゼリーやプリンなら好んで召し上がっていただけることもあります。「水はコップから飲むもの」という私たちの思い込みを取りのぞくことで、柔軟な対応が可能になります。

 ポイントは寒天の量。一般的には水分量に対して0.8~1%程度の寒天を加えてしっかり固めますが、このレシピでは約半分の0.5%量を加えてゼラチンゼリーのようななめらかな食感に仕上げます。

 そのため、切り分けることは難しいので、器に入れたまま提供しましょう。

 今回はグラニュー糖を加えていますが、お好みで増減してください。

[作り方]

(1) 甘酒と粉寒天を鍋に入れ、火にかける前によくかき混ぜる。

(2) (1)の鍋をかき混ぜながら中火にかけ沸騰させる。沸騰が続く程度に火を弱め、1~2分かき混ぜながら加熱を続ける。

(3) 火を止めて、グラニュー糖と豆乳を入れよくかき混ぜる。

(4) 器に入れて冷蔵庫で1時間程度冷やす。固まったらトッピングを添えてできあがり(トッピングは食べる方の機能に合わせましょう)。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」の一覧を見る

最新記事