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歯磨きはがん予防になるの?…「発病リスク2割減」の報告も

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発病リスクを下げる

歯磨き がん予防になるの?歯磨き がん予防になるの?

   歯磨きをサボったら「虫歯や歯周病になるぞ」って怒られちゃった。

 ヨミドック 歯磨きはがん予防にも大切ですよ。

  がんにも?

  歯磨きの回数と、頭から首にかけて出来る 頭頸とうけい 部がんや食道がんの関係について、国内の約3500人を対象にした研究報告があります。1日1回、歯磨きをする人を基準にすると、歯磨きをしない人は1・8倍、がんになりやすかったのです。1日2回以上歯磨きをする人は、がんを発病するリスクが2割減っていました。

  びっくりだ。

  日本や欧米などの2万人以上を対象にした研究でも、1日1回以上歯磨きをする人は、しない人に比べて頭頸部がんの発病リスクが2割近く低いという結果でした。

  どうしてがんになりやすくなるの?

  口の中の衛生状態が悪いと、むし歯菌が粘着性のあるプラーク( 歯垢しこう )を形成し、歯周病菌など様々な細菌が繁殖しやすい環境になり、口の中が細菌に感染し続けます。外敵(細菌)を排除するために、体の免疫が働いて炎症が起きますが、細菌が居座ると炎症が治まりません。近年は、慢性的に炎症が続くと細胞内の遺伝子を傷つけ、がんになりやすいのではないかと言われます。

 口内細菌には、発がん性が指摘されるアセトアルデヒドを作り出すものがあります。口の中を清潔に保たないと、アセトアルデヒドの影響で、がんのリスクを高めるのではという見方もあります。

歯磨き がん予防になるの?

  怖いね。

  昨年発表された最新の研究結果では、歯周病菌などの一部の口内細菌が、食道がんの発症に関わる可能性があることが分かりました。がん以外の病気の患者と比べると、食道がん患者の口の中からは、日本の歯周病患者にはあまり見つからないタイプの歯周病菌が高い割合で確認されました=円グラフ参照=。

  歯周病菌が食道がんの原因なの?

  可能性はあるでしょうね。研究が進めば明確な結論が出てくるかもしれません。

  歯磨き、大事だね。

  1日に何回も磨くなど、神経質になる必要はないですが、口の中は常にきれいにと心がけましょうね。

 (野村昌玄/取材協力=松尾恵太郎・愛知県がんセンターがん予防研究分野長、花田信弘・鶴見大教授)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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