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自宅療養の51歳男性、復帰の判断「自分で」に不安…「多くの人にとって酷なこと」
新型コロナウイルスに感染し、今月上旬に自宅療養を経験した埼玉県南部の男性(51)が読売新聞の取材に応じた。
男性は、元日に発熱があった。年末には会食を控えるなど気をつけていたため「風邪でもひいたのだろう」と思ったという。
だが、4日の仕事始めを前に、念のためにPCR検査を受けると、新型コロナの感染が判明した。症状が比較的軽かったため、保健所からは自宅療養をするよう伝えられた。
自宅療養を解除するかどうかの判断については、かつてはPCR検査で2回続けて陰性となるなどの条件を満たす必要があった。現在は、発症から10日が経過し、かつ症状が軽くなって3日がたつなどすれば解除される運用になっている。男性は今月11日、保健所から自宅療養を解除された。
それでもせきが続いたため、しばらくは自宅で勤務するなどしたという。
男性は、保健所の対応は問題がなかったと理解している。ただ、「ホテル療養ならば問診などを通じて治ったかどうか判断してくれるが、自宅療養では不安の中、最終的には自身で判断するしかない。多くの人にとって、酷なことだ」と訴えた。