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ワクチン冷凍庫、製造急ピッチ…政府は2万台調達の方針

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 2月下旬にも始まる見通しとなった新型コロナウイルスのワクチン接種に向けて、ワクチンを輸送・保管する冷凍庫や保冷ボックスの増産が急ピッチで進んでいる。氷点下75度での管理が求められるワクチンもあり、政府は冷凍庫2万台を調達する方針。需要が急増した保冷ボックスの生産では、新商品開発の動きも出てきた。

■氷点下75度

ワクチン冷凍庫、製造急ピッチ…政府は2万台調達の方針

 政府は米ファイザーなど3社とワクチンの供給契約を結んでおり、計1億5700万人分を確保する予定。接種は2月下旬にも医療従事者を対象に始まる見通しだ。

 国内外で製造されたワクチンは、全国各地に届ける必要がある。厚生労働省によると、審査で先行するファイザー製ワクチンでは、医療機関など全国約1万か所を接種の拠点「基本型接種施設」に位置付け、保管用の超低温冷凍庫を6月末までに計1万台配備する。

 ファイザー製は国内の倉庫で氷点下75度で保管され、基本型施設にドライアイスを入れた保冷ボックスなどで輸送する。基本型施設は、診療所などの接種会場に輸送する起点になる。

 米モデルナ製は氷点下20度で保管するため、別の冷凍庫1万台が必要になる。英アストラゼネカ製は季節性インフルエンザワクチンと同様に冷蔵保存できる。

■月4000台に

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急ピッチで生産が進む超低温冷凍庫(PHCホールディングス提供)

 ワクチン接種計画に対応するため、超低温冷凍庫で世界シェア(占有率)2位の医療機器メーカー「PHCホールディングス」(東京都)は、群馬県の工場で1月から24時間操業に切り替え、生産台数を2倍に引き上げた。ワクチン約8500人分が入る小型タイプは希望小売価格59万円(税抜き)で販売する。

 家電メーカーのツインバード工業(新潟県)は、冷凍庫生産ラインを増設した。工場を新設するより、短期間で増産できるためだ。国内外向けに生産能力は年4000台から月4000台に増強し、2021年2月期の業績予想を上方修正した。

■新商品開発も

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ドライアイスを入れて使う保冷ボックス(スギヤマゲン提供)

 保冷ボックスの需要も今後拡大する見通しだ。

 医療機器メーカーのスギヤマゲン(東京都)は2月、高性能の断熱材を使った保冷ボックスを13万円(税抜き)で発売する。広く流通している角形のドライアイスでも氷点下70度を12日間維持できるという。パナソニックは、冷蔵庫に使われる真空断熱技術を応用した保冷ボックスを開発した。ドライアイスなどで氷点下70度以下に最長18日間保てるという。今春発売を目指す。

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