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「ワクチン接種、優先的に受けられる」現金要求する不審電話…関西で初か

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 兵庫県芦屋市で今月、新型コロナウイルスのワクチン接種やPCR検査が「優先的に受けられる」とかたって、現金を要求する不審電話があったことがわかった。中でもワクチン接種に関する不審電話は、東京や愛知でも確認されているが、関西では初めてとみられ、県警は、特殊詐欺の「アポ電」の多い地域に捜査員を配置し警戒を強める。

 県警によると、6日午後2時頃、同市の80歳代女性宅に保健所職員を名乗る男から、「2月からワクチン接種が始まる。高齢者は先に接種できるので、10万円を振り込んでほしい」と電話があった。女性は「家族に相談する」と伝えると電話は切れた。不審に思った女性は芦屋署に通報した。

 また、9日には、市内の別の80歳代女性宅に「75歳以上の人は優先的にPCR検査を受けられる。5万円を振り込んで」という電話があったという。いずれも「050」で始まる同じ電話番号を連絡先として伝えており、警察は同一の特殊詐欺グループとみている。

 県警生活安全企画課は「詐欺グループは、高齢者らから折り返しの電話を待ち、言葉巧みに現金自動預け払い機(ATM)に誘導して現金を振り込ませている。絶対に電話をしないでほしい」と強調する。

 県内では昨年1~11月の特殊詐欺の被害が938件(前年同期比349件増)あり、被害総額は約15億5500万円(6億1730万円増)に上る。県警は昨年12月、「特殊詐欺総合対策本部」を設置し、今月15日からは、アポ電の多発地域に制服姿の捜査員20人を配置。商業施設や駅付近で不審者に声掛けするなど警戒に当たっている。

 県警の担当者は、「現時点で、保健所などが個人にワクチン接種を持ちかけることはしていない。コロナ関連の不審な電話があれば家族や警察に相談を」と呼び掛けている。

  ◆アポ電 =アポイントメント(予約)電話の略語。息子や孫などになりすまし、トラブルを理由に、金を無心する「オレオレ詐欺」のほか、警察官や銀行員などを装って電話をかけ、封筒に入れさせたキャッシュカードをすり替える「詐欺盗」など特殊詐欺の手口に使われている。

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