文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

社会

社会

コロナ禍で悩み深刻化、命を絶つ小中高生・女性増える

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 2020年の全国の自殺者速報値は前年比3・7%(750人)増の2万919人で、リーマン・ショック直後の09年以来11年ぶりに増加に転じたことが、22日発表の厚生労働省と警察庁の集計でわかった。小中高生の自殺者は過去最多で、新型コロナウイルスの影響で学校や学業の悩みが深刻化している実態が浮き彫りとなった。

 職業・属性がわかる1~11月でみると、小中高生の自殺者は440人で、過去最多だった1986年の401人をすでに超えた。8月は62人で前年の2倍に上った。

 医師や看護師ら「医療・保健従事者」は前年比17人増の287人で、特に女性(156人)は同25・8%増加した。

 全体ではコロナ禍が長期化し始めた7月以降に自殺が急増。男性は前年より1・0%減少したが、女性は14・5%増えた。コロナ禍で女性が抱える仕事や育児、家庭内暴力などの悩みが深刻化したとみられる。

 

           ◇

 自殺願望のある人の相談を受けているNPO法人「ライフリンク」(東京)には、コロナ禍で悩む小中高生のSOSが相次いでいる。一斉休校などで「同級生と会えず、人間関係が築けない」「オンライン授業についていけない」との悩みのほか、外出自粛で「親がイライラして、自分がストレスのはけ口にされている」との声もあった。

 同法人の清水康之代表は「子どもたちの悩みは学校や家庭など多岐にわたり、SOSを出せない子どももいる。家族や友人、学校など周囲がちょっとした変化であっても『大丈夫?』と声をかけてほしい」と呼びかける。

 国立成育医療研究センターでは、18歳以下を対象に医師らがメール (kodomo-liaison@ncchd.go.jp) で相談を受ける。電話相談は「こころの健康相談統一ダイヤル」(0570・064・556)。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

社会の一覧を見る

最新記事