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医療・健康・介護のコラム

[タレント 井上和香さん](上)突然の寒気と40度の発熱、新型コロナに一家で感染……息苦しさやだるさがつらかった

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「陣痛の痛みは忘れない」…母の言葉に無痛分娩を選んだ

――その後、映画「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」に出演したのがきっかけで、12年に監督をしていた飯塚健さんと結婚して、3年後に出産されました。出産後は生活ががらりと変わったそうですね。

 結婚した時は、お互いに仕事があるし、すぐに子どもを作らなくてもと思っていましたが、授かりものですね。出産の1年前に私の母が亡くなり、主人は両親ともにすでになかったので、子どもを見てもらえる環境がありません。主人の仕事がスムーズにいくように、自然と私がお仕事を減らすことになりました。出産して1年は仕事をゼロにして、子育てをしていました。

――妊娠・出産は順調でしたか。

 妊娠中は順調でしたし、出産は無痛 分娩(ぶんべん) を選択したんです。私と姉を産んだ母は、出産は本当に痛かったと繰り返し話していました。「かわいい子どもを見ると、出産の痛みを忘れると言うけど、私は忘れない」って。それで、「もし無痛分娩があるなら、無痛分娩にしなさい」と言っていたのを覚えていて、母の遺言だと思って無痛分娩に。ほとんど痛みを経験しないで出産しました。

何も持たずに生まれてきた我が子……守ってあげなきゃ!

――無痛分娩はどのようなものですか。

  私の場合は、「大きくなったので、入院して翌日に産みましょう」という感じです。無痛を選んだわけですが、それでも陣痛ってどんなものか知りたくて、おなかが締め付けられる感じがしてきた時に、「ちょっと麻酔はまだ入れないでください」ってお願いしました。確かに痛いんです。何分かの間隔で和らぐのも何度か経験しました。「はー、陣痛つらいですね」と助産師さんに言ったら、「無痛分娩で別料金をいただいているので、もったいないから、そろそろ麻酔を入れた方がいいです」と言われて麻酔を入れると、陣痛は消えました。でも、お腹が張ってきたり、赤ちゃんが産道を通ったりする感覚はありました。

――そうして生まれてきた我が子を見て、どう感じましたか。

 嬉しくて、感動して……。当たり前なんですけど、本当に裸で生まれてくるんだなぁ、そのままの姿で、と思ったんです。何も持たずに世の中に生まれてくるんだ。守ってあげなきゃって。

タレント 井上和香さん

 いのうえ・わか 1980年生まれ、東京都出身。2002年グラビアデビュー。04年、テレビドラマ「WATER BOYS 2」(フジ系)などに出演し女優に。バラエティー番組やテレビドラマ、映画で活動してきた。映画「荒川アンダーザブリッジTHE MOVIE」出演を機に、飯塚健監督と12年に結婚、15年に女児を出産した。

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