町田忍の昭和回想
回想サロン
三色の サインくるくる 床屋さん
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
理髪店のサインポール


床屋さんといえば、赤・青・白の3色がくるくるとらせん状に回るサインポールが目印だった。当時はまだ、「バーバー」とか「サロン」など片仮名ではなく、「理髪店」「理髪舗」など漢字が多かった。
この3色は、白が包帯、赤は動脈、青は静脈からきているという説もある。かつてヨーロッパにおいて散髪は「瀉血」(腕などを傷つけて「悪い血」を出す治療法)をする「理髪外科医」が担当していたことからきているというのが有力な説。出血した部分に巻くのが包帯ということになる。
またこの看板を「有平棒」とも呼ぶ、ポルトガルから長崎に伝わった飴「有平糖」の形と似ていたことから、そう呼ばれた。
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