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医療ルネサンス

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子どもの膠原病<2>少ない専門医 診断つかず

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 東京都に住む岩田沙奈さん(10)は、5歳の時に小児 膠原病こうげんびょう の「若年性特発性関節炎(JIA)」と診断された。母の奈未子さん(38)は、沙奈さんが初めて「膝が痛い」と訴えた時、深刻に捉えなかった。「成長痛かな、とか思って、膝をさするだけ。病気の2文字は思い浮かばなかった」

 次第に、沙奈さんの様子に変化が起こり始めた。保育園の送り迎えの時、自転車の後ろの席に上り下りするのがつらそうだったり、手を握ると「痛い!」と振り払ったりした。

 最初の訴えから2か月ほど経ったある休日、奈未子さんは、ふと目に入った沙奈さんの手を見て息をのんだ。小さな体に不釣り合いな、ふくれた手。耳で心臓が鳴っていると思うほどドキドキした。娘の体に何が起こっているのか。

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