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僕、認知症です~丹野智文46歳のノート

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私たちだって学びたい! 認知症の人の勉強会「リカバリーカレッジ」がアツい

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 2019年の秋から、地元の仙台で2か月に1度、認知症の仲間たちと勉強会を開いています。イギリスで生まれた、精神疾患を抱える人などの学びの場にならって「リカバリーカレッジ」と呼んでいます。

 きっかけは、市内で開かれた認知症当事者の座談会でした。閉会後、皆が「もっとしゃべりたい」というので、「集まって意見を言い合える場を作ろう」ということに。認知症専門医の山崎英樹先生の提案で、当事者と関係者の学びあいの会の形をとることになり、日本版・認知症の人のリカバリーカレッジがスタートしたのです。

医師とメディア関係者も参加

 学びあいの会ですから、各回のテーマに関する知識がある人にも参加してもらいたい。山崎先生のほか、元NHKアナウンサーの町永俊雄さんなど、認知症に詳しいメディア関係者にも出席してもらうようにしました。

 これまで、「認知症の人の権利」「日々の暮らしで工夫していること」「認知症と新型コロナ」などを取り上げました。「認知症という言葉は、どうして生まれたんだろう」とか、「この問題、医療現場ではどう対応しているのかな?」といった疑問の声が上がれば、山崎先生たちが資料を用意して解説してくれます。

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丹野智文(たんの・ともふみ)

 おれんじドア実行委員会代表

 1974年、宮城県生まれ。東北学院大学(仙台市)を卒業後、県内のトヨタ系列の自動車販売会社に就職。トップセールスマンとして活躍していた2013年、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。同年、「認知症の人と家族の会宮城県支部」の「若年認知症のつどい『翼』」に参加。14年には、全国の認知症の仲間とともに、国内初の当事者団体「日本認知症ワーキンググループ」(現・一般社団法人「日本認知症本人ワーキンググループ」)を設立した。15年から、認知症の人が、不安を持つ当事者の相談を受ける「おれんじドア」を仙台市内で毎月、開いている。著書に、「丹野智文 笑顔で生きる -認知症とともに-」(文芸春秋)。

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