13歳孫 片頭痛で学校休む
13歳の孫娘。片頭痛で時々学校を休みます。痛みがひどい時は寝込んでしまいます。母親も片頭痛です。頭痛を起こしやすいからと、果物、チーズ、チョコは食べないように言われていて、かわいそうです。(76歳女性)
早めに鎮痛薬 生活習慣見直す
山中 岳 東京医大小児科・思春期科准教授 (東京都新宿区)
片頭痛の誘因にはストレス、精神的緊張、疲労、睡眠不足、天候変化、月経など、さまざまなものがあります。チョコなどの食品も誘因になりますが、食べた後、頭痛を起こすことがなければ、特に制限する必要はありません。過度な制限はストレスになり、片頭痛を悪化させてしまうこともあります。何が片頭痛の誘因になっているか、よく見極めてみてください。
子どもの片頭痛は、持続時間が1~4時間程度と、大人の片頭痛に比べれば短く、多くはおでこやこめかみの辺りに痛みを感じます。痛むのが必ずしも「片側」でないこともあり、片頭痛と気がつかないことも少なくありません。遺伝しやすい病気の一つですが、同じ病気の人が身近にいると、つらさがわかってもらえるので、子どもにはよいと思います。
頭痛が始まったらなるべく早く鎮痛薬を内服し、部屋を暗くして、静かに休んでください。内服後2~3時間で日常生活に戻れれば治療は成功です。効果が乏しい時は薬の種類を変える必要があります。医師と相談してください。
月に4~6回以上、片頭痛が出る場合は予防薬を考えてもよいかもしれませんが、その前に生活習慣を見直しましょう。適度な運動と規則正しい睡眠リズム、バランスのとれた食生活が片頭痛予防の近道です。