町田忍の昭和回想
回想サロン
お医者さん 白衣でまたぐ スクーター
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
スクーター
昭和30年代の街にはオート三輪やスクーターが活躍していた。乗っているのはお坊さんやお医者さん、工場の社長など、比較的裕福な職業の人が多かった。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」でも、三浦友和扮する医師が、往診で白衣姿でまたがるシーンが登場する。
当時はまだ車が一般的ではなかった。絵は有名な「ラビット」で、製造したのは、太平洋戦争で日本軍の戦闘機・隼をつくった中島飛行機が母体の富士重工業(現SUBARU)である。平和産業に生まれ変わった会社が開発したものであった。その技術はのちの「スバル360」に受け継がれた。
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