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医療・健康・介護のコラム

[タレント キンタロー。さん](上)まさか夫の精子が! 自分も12時間おきに自己注射…2人で挑んだ不妊治療、出産、そしてコロナ禍での育児

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 AKB48の元メンバー前田敦子さんのものまねや、世界大会にも出場するほどの社交ダンスの実力で一躍人気者になったお笑い芸人のキンタロー。さん。2020年1月に長女を出産し、仕事と育児に多忙な毎日を送っています。思いがけず夫の側に問題が見つかった不妊治療の経験や、コロナ禍の子育ての様子などを聞きました。(聞き手・藤田勝、撮影・中山博敬)

休めない仕事が続き、すぐに妊活できず

[タレント キンタロー。さん](上)まさか夫の精子が! 自分も12時間おきに自己注射…2人で挑んだ不妊治療、出産、そしてコロナ禍での育児

――15年末に結婚して、昨年1月に出産されました。本当は、もう少し早く子どもがほしかった?

 そうですね。すぐに作るつもりでした。でも、たまたまダンスの世界選手権とか、1年後ぐらいまで仕事が立て続けに入り、妊活ができなくなりました。テレビ番組のダンス企画が18年10月まで続いたので、それまでは私自身の健康診断や婦人科の検査とか、できる範囲のことだけやっていました。

――その後、本格的に妊活を始めたんですね。

 すぐに妊活を始められなかった焦りもあったし、親しい東尾理子さんから、「キンちゃんの年齢的にも、すぐ検査しておいて損はないから」ってアドバイスをもらっていたので、タイミング法をしながら、すぐクリニックにも行きました。

精子が少なく「普通の妊娠は厳しいだろう」と医師

 ――旦那さんもですね。

 そうです。私は以前からいろいろと検査していましたけど、男性は腰が重くて、本当に妊活をするって時にならないと動かないんです。夫には「やった方がいいよ」と言っていましたが、なかなか検査に足を運んでくれなかったですね。

 それが、いざクリニックで検査したら、精子がすごく少ないことがわかりました。私は自分の方を心配していたのに真逆の結果で、早くクリニックに行って本当に良かったです。本人はショックを受けていましたが。

――とはいえ、妊娠が無理というわけでもなかった?

 精子が全然取れない日もあるけど、100個とか取れる日もあって、まちまちでした。「普通にトライしていたら、妊娠するのは厳しいだろう」っていう診断でした。手段としては、卵子に精子を注入する顕微授精が適切だということで、先生は「チャンスはありますから、頑張りましょう」と勇気づけてくれました。

――1回目の顕微授精で妊娠したんですか。

 そうです。成功率を上げるために、私の方も妊娠しやすい体を整えようと、たくさん薬を飲んだり、12時間おきに自己注射をしたりして大変でした。仕事中は、みんなに心配をかけないように、トイレに行くふりをしてこっそり注射していました。

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