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医師が教える「女と男、髪と地肌の話」 田中洋平

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【最終回】理想的なヘアケアについて、もう一度確認しましょう

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 一昨年に始まったコラムも18回を数え、これが最終回になります。今までご覧いただきまして、ありがとうございました。

 さて、健康な髪と地肌を守るために、いままでのおさらいも含めて、毎日、気を配っていただきたいケアについて、総まとめをさせていただきます。

本当はシャンプーは不要!?

理想的なヘアケアについて、もう一度確認しましょう

 以前にも書きましたが、人間には「自浄作用」と呼ばれる機能が備わっています。体に不要な汚れなどがあれば、自然に排出して、浄化してくれるわけです。つまり、頭髪の地肌だって、本来はシャンプーやトリートメントの助けを借りなくても、ぬるま湯ですすぐだけで、清潔でつややかな状態を維持できるはずなのです。人類の歴史を尺度にすれば、シャンプーが出現したのはごく最近のことですが、昔の人の髪がみんな不潔だったかといえば、そうでもなさそうですよね。

 私のクリニックにも、洗髪はぬるま湯ですすぐだけのシンプルなケアを実践されている患者さんがいますが、頭皮も頭髪も美しく保たれています。

 本当に美しい髪を保ちたいと思われているのなら、医師として、この方法をお勧めしたいと思います。

 とはいえ、あっという間に汚れを落としてしまうシャンプーに慣れきってしまった現代人にとって、いきなりぬるま湯ですすぐだけに変えることは大変です。怠け切ってほとんど機能していない地肌の自浄作用が復活するまでは、かゆみとふけ、においと皮脂に悩まされるからです。それに、入浴やシャワーの際、毎日の習慣にしていた洗髪をやめることには、抵抗感が強いと思います。

 かゆみや不快感など、生活していくうえであまりにも大きな不都合があるようでしたら、しばらくの間は、時折、シャンプーでさっぱりしてもいいかもしれません。回数を減らすだけでも、少しずつ自浄作用は戻っていくはずです。

 この状態に少しずつ慣れてきて、いずれ自分の自浄作用が復活してくると、徐々にきれいになっていくことで、毎日が楽しみになると思います。もしかしたら、コロナ禍で、外出したり、人に会ったりする機会が減っている今は、自分の髪のコンディションを整えるチャンスかもしれませんね。

 「ぬるま湯ですすぐだけなんて無理」と思う方は、できるだけ自然な成分のシャンプーやトリートメントを選ぶようにしてください。そして、洗髪後はしっかりすすいで、髪や地肌に成分を残さないことです。人工的な工業製品の刺激が良いことはひとつもありません。

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田中 洋平(たなか・ようへい)

 クリニカタナカ 形成外科・アンティエイジングセンター(長野・松本市)院長 新潟薬科大学客員教授、東京女子医科大学非常勤講師。1975年生まれ。

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1件 のコメント

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美容医療と保険診療の共通の土台について

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

お疲れ様でした。 AGAの仕事も細々と続けさせてもらっていますが、ベースの生活習慣や意識との兼ね合いもあって、難しい患者さんもおられます。 本文...

お疲れ様でした。
AGAの仕事も細々と続けさせてもらっていますが、ベースの生活習慣や意識との兼ね合いもあって、難しい患者さんもおられます。
本文にもあるように、人間本来の活力と現代社会の利便性や価値観とすり合わせながら、どこまで科学的手段で介入可能か、あるいは介入しても良いのか、答えもありませんし、皆が皆、正解のような生活や理解をできるわけでもありませんから、最終的には宗教戦争のような気もしてきます。
コンビニ感覚のAGAクリニックの広告や関連記事も見ますが、そういう手軽さや続けやすさはもちろん重要ではあるものの、あまりに安易な理解に基づいた治療開始は、中長期的に難しい状況を招きかねないと危惧しています。
循環器疾患や精神科疾患などの薬物との併用が慎重になるわけですが、そういう部分に関して、患者やスタッフの理解が甘ければ、いずれは事故も起こることでしょう。
そのへんは、保険診療の領域となにも変わらないのではないかと思います。
髪の毛というパーツは頭部の頭皮の延長でありますが、一方で体全体や生活全体の一部ですから。

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