教えて!ヨミドック
医療・健康・介護のニュース・解説
高齢者 在宅で健康保つには?
八つの行動目標実践
Q コロナ禍が収まらないね。いつまで外出自粛を続ければいいんだろう……。重症化リスクが高くても、私ら高齢者は外に出られないと困るんだ。
ヨミドック 高齢者が体を動かさないでいると、衰えていきます。加齢で心身の調子が崩れる高齢者の「フレイル(虚弱)」予防でも、外出や社会参加を重視しています。外出機会が減るなら、何か別の工夫が必要ですね。
Q いい方法、あるかい?
ヨ 東京都健康長寿医療センターが、高齢者向けに、在宅での健康づくりを応援する生活習慣チェック表「感染症に負けない! 本日の8ミッション」を作りました。
Q ほほう……。
ヨ 家にこもっていると、心身の機能が低下します。適度な運動、十分な栄養、ストレス解消、健康管理の四つをバランスよくこなすことが大切です。8ミッションは、家で実行できる1日の行動目標を八つ選んだもので、4パターンあります。その日、実践できたかどうかをチェックする確認欄もついています。大勢で集まらず、非対面で、自宅でできる方策です。
Q それはいいね。
ヨ 例えば、膝伸ばし、口を開閉して発声する「あーんー体操」、背伸び、たんぱく質摂取、しっかり水分補給、交流、日付の確認、健康管理――の組み合わせです。
体操だけでもほかに、ももあげ、肩回し、お尻上げ、腰ひねり、舌の体操、ふくらはぎ伸ばしなどのパターンがあります。
持病があったり、けがや病気で通院中だったりなどで、医師の指示がある人は、その指示に従ってください。

Q おもしろそうだ。まずは1週間、挑戦してみよう。
ヨ 自宅での過ごし方も、意識を変えれば楽しいものになります。フレイル予防になりますし、友人たちとの話題づくりに役立つかも。
Q 8ミッションの具体的な情報は、どうすれば入手できるの?
ヨ ダウンロード用URL( https://www.healthy-aging.tokyo/ )があります。
ワクチンの開発が進んでいますが、自分の健康は自分で守るという意識が大切ですね。
(取材/鈴木敦秋、取材協力=北村明彦・東京都健康長寿医療センター研究所研究部長、松尾英男・えびす英クリニック院長)
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