医療大全
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伝える/伝わる<5>「遊び」をあきらめない
木のリングがカラカラと、らせん状に滑り落ちる――。カラフルなおもちゃのユニークな動きに、東京都内に住む押尾友稀ちゃん(5)は目を輝かせた。
友稀ちゃんは、生まれつきの腎臓病と低酸素脳症の影響で、歩いたり、おしゃべりしたりはできないが、好奇心は旺盛だ。
昨年10月、東京おもちゃ美術館で開かれた、難病の子どもたち向けのおもちゃセット「あそびのむし」お披露目会に招かれ、両親と一緒に遊んだ。
ハンモック型のブランコに揺られたり、音が出るマットの上を寝転がってメロディーを奏でたり……。
父、佳典さん(41)、母、愛子さん(39)が「面白い動きだね」「ゆらゆら気持ちいいね」と話しかけると、友稀ちゃんが笑顔で応えた。その表情から喜びが伝わり、両親の顔もほころんだ。遊びを通じ、親子の気持ちが一つになった。
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