産業医・夏目誠の「ハタラク心を精神分析する」
医療・健康・介護のコラム
合わない上司、付き合わざるを得ないのだから「職場キャラ」で対処する!
職場の人間関係に悩んでいる方は多いと思います。学生時代と異なり、逃げられない、避けられないから。嫌なら「辞めるしかない」ですが、それは最終手段でしょう。どうすれば良いのか。多くの方々が対処法を提案していますが、私は「職場キャラ法」を提唱し、一定の効果を上げています。
事例を紹介しましょう。ストレスチェックで「高ストレス」と判断され、「医師の面接指導」に訪れた、金融機関に勤務する29歳の鈴木太郎さん(仮名)です。

イラスト 赤田咲子
キッチリ、細かい上司と相性が悪い
私 :産業医の夏目です。よろしくお願いいたします。ストレスチェックの結果を見ると、上司のサポートが最低点で、仕事量が多く、イライラなどの自覚症状が強いということですね。
鈴木さん:そうです。上司とうまくいっていないのです。それが悩みで、どうすればいいのか悩んできました。
私 :ビジネスマンで最も多いストレスでしょう。逃げられないからね。
鈴木さん:合わないという感じでしょうか。
私 :つらいでしょう。
鈴木さん:4月異動で来た人です。43歳でキッチリ、細かい。
私 :細かい。
鈴木さん:ちょっとした点でも、すぐに呼び出し、ダメ出しをします。何回も。しつこいと言いたい。
私 :それで。
鈴木さん:ねちゃっとした言い方が嫌ですね。くどい。
私 :話し方まで気にさわるとすれば、相性が悪いんだろうね。難しいね。合う、合わないは理屈ではない。感情でしょう。人は理性より感情の支配力が強いから。
鈴木さん:どうすれば良いのでしょうか?
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