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医療大全

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伝える/伝わる<2>親のがん 子にどう話す

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 「がんって、こわいね」。2017年、当時小学5年と2年の娘たちがテレビを見ながら話していた。フリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんで亡くなったことを伝えていた。

 その姿を見ていた母親の瀬尾美穂さん(42)(群馬県高崎市)は、2人に声をかけた。

 「これから大事な話をするからね」

 12年に子宮 けい がんが見つかり、手術を受けていた。まだ娘たちは小さかった。いつか、がんのことを伝えなければ、と思っていたが、タイミングがわからず、ずっと悩んでいた。「話すなら今かな」と考えた。

 「ママもがんで手術したんだよ。赤ちゃんができる子宮に見つかったんだ」。娘たちに子宮などのイラストを見せながら説明した。子どもにも理解できるように、やさしい口調で、言葉を選んで話した。

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