文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療ルネサンス

 読売新聞の人気連載「医療ルネサンス」の記事を読むことができます。

医療ルネサンス

伝える/伝わる<1>ALS発症 講演が力に

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 重い障害があっても、本人の意志があれば、働ける社会を実現したい――。12月中旬の日曜日、車いすに座った川崎市の高野 はじめ さん(55)が、東京都内で開かれた障害者の就労支援を考えるフォーラムに登壇し、約20分間講演した。

伝える/伝わる<1>ALS発症 講演が力に

講演の後、登壇者と交流する高野元さん(昨年12月13日、東京都新宿区で)=橘薫撮影

id=20210103-249-OYT8I50011,rev=5,headline=false,link=true,float=left,lineFeed=true

講演の文章は「視線入力装置」で作る。文字盤に視線を合わせると、文字が入力される

 全身の筋肉が徐々に衰えていく難病「筋 萎縮いしゅく 性側索硬化症(ALS)」と診断されてから6年余り。手術で気管を切開していて声を発することはできない。事前に作った原稿を音声ソフトが読み上げていく。

 原稿は、「視線入力装置」を使って作成する。パソコンの画面に表示された五十音の文字盤に、1文字ずつ視線を合わせ、文章をつづる。今回の講演に向けては、1週間文案を練り、4~5日かけてスライドと共に作成した。

 「体力に合わせた短時間勤務などを企業側が導入できるかどうか」。講演では、具体的な課題を指摘した。

この記事は読者会員限定です。

読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療ルネサンスの一覧を見る

最新記事