医療大全
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伝える/伝わる<1>ALS発症 講演が力に
重い障害があっても、本人の意志があれば、働ける社会を実現したい――。12月中旬の日曜日、車いすに座った川崎市の高野 元 さん(55)が、東京都内で開かれた障害者の就労支援を考えるフォーラムに登壇し、約20分間講演した。

講演の後、登壇者と交流する高野元さん(昨年12月13日、東京都新宿区で)=橘薫撮影

講演の文章は「視線入力装置」で作る。文字盤に視線を合わせると、文字が入力される
全身の筋肉が徐々に衰えていく難病「筋 萎縮 性側索硬化症(ALS)」と診断されてから6年余り。手術で気管を切開していて声を発することはできない。事前に作った原稿を音声ソフトが読み上げていく。
原稿は、「視線入力装置」を使って作成する。パソコンの画面に表示された五十音の文字盤に、1文字ずつ視線を合わせ、文章をつづる。今回の講演に向けては、1週間文案を練り、4~5日かけてスライドと共に作成した。
「体力に合わせた短時間勤務などを企業側が導入できるかどうか」。講演では、具体的な課題を指摘した。
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