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町田忍の昭和回想

回想サロン

朽ちてなお 安全守る 気概あり

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 昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。
 記事の最後にコメント欄がありますので、よろしければ、あなたの懐かしい思い出を投稿してください。

警察官人形

 1964年の東京オリンピックの頃に登場したと言われている、FRP(繊維強化プラスチック)でできた警察官の姿をした人形は、交通事故の多い国道沿いなどに多く設置された。交通違反取り締まりの警察官と思わせて、ドライバーがスピードを落とす効果を狙ったものだった。

 リアルさを追求してパトカーをそばに置くなどの工夫がされたものもあったが、今となっては朽ち果ててボロボロで、人形であることがバレバレのものも。それでも雨の日も雪の日も交通安全のために立ち続ける、その姿はお地蔵様のようだ。

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町田 忍(まちだ・しのぶ)
1950年、東京都出身。庶民文化研究家、エッセイスト。銭湯や缶ジュースなど100を超える研究テーマを持つ。著書に「町田忍の手描き看板百景-美あり珍あり昭和あり-」(東海教育研究所)、「戦後新聞広告図鑑」(同)、「マッカーサーと征露丸」(芸文社)、「銭湯 『浮世の垢』も落とす庶民の社交場」(ミネルヴァ書房)など。

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