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医療ルネサンス

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前立腺がん 記者の選択<5>情報集め治療法を決断

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前立腺がん 記者の選択<5>情報集め治療法を決断

前立腺がんの資料に目を通す山口編集委員。治療の選択に様々な情報を集めることの重要性を実感した

 「超高リスク」の前立腺がんに対し、医師によって勧める治療法が違う。こうなったら、自分で情報収集して決めるしかない。

 私(58)は、苦手な英語に悪戦苦闘しながら海外の論文に目を通した。関連書籍を5冊購入し、ブログで患者の体験記を読んだ。前立腺がんの患者会「 腺友せんゆう 倶楽部」にも入会した。

 すると、日本の前立腺がん医療の特異性が見えてきた。欧米では、手術や放射線、抗がん剤など各分野の専門医が協議し、ガイドライン(診療指針)を定める。しかし日本では、日本泌尿器科学会が診療指針の作成を主導し、他科の医師の参加は多くない。放射線治療医の数自体も少ない。

 そのせいか、放射線治療が積極的に行われている欧米と異なり、日本ではどうしても手術偏重になる傾向がある。2012年にロボット手術が前立腺がんに保険適用されてから、その傾向は加速したという。

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