山口真弓の「子どものココロとカラダを育む簡単レシピ」
エクササイズ・健康・ダイエット
豆乳がゆ…薄味のやさしいおかゆで、胃の調子をリセット
こんにちは。乳幼児専門の管理栄養士の山口真弓です。
お正月いかがお過ごしですか? 今回は、 人日 の節句(1月7日)の朝に食べられている日本の行事食である「七草がゆ」のアレンジメニューをご紹介します。
七草がゆはその年の豊作と無病息災を願って食べられます。また、お正月のごちそうを食べて疲れた胃腸を 労 る食事でもあります。薄味のやさしいおかゆで、胃の調子をリセットしていきましょう。
春の七草である「すずな」はカブのこと。
カブは、根の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜で、根と葉に含まれる栄養成分が異なります。根の部分には免疫力を高めるビタミンCや、でんぷんの消化酵素としてはたらくジアスターゼを含んでいます。ジアスターゼは、胃もたれや胸焼けを解消するはたらきや、消化吸収を助ける作用があります。加熱するとビタミンCや酵素のはたらきが弱くなってしまうので、生や漬物、すりおろして食べるとそれらの効果がより高まります。
今回のメニューにも半量は具として、半量はすりおろして使い、胃を労る工夫をしています。小さなお子さんでも食べやすいおかゆになっていますよ。
葉の部分にはβカロテン、ビタミンB1・B2、ビタミンCなどのビタミン、カルシウム、鉄などのミネラル、便秘解消に効果的な食物繊維など多くの栄養素が含まれています。捨ててしまうのはもったいないです。ぜひ、葉も一緒にお料理に使ってくださいね。
[作り方]
(1) カブは半量を四角形の薄切りにし、半量をすりおろす。ショウガは薄切りにする。
(2) 鍋に(A)の材料を入れる。ご飯やカブ・鶏ひき肉が昆布水に漬かるようにする。
(3) 鍋を火にかけ、沸騰したら蓋をして、弱火でカブが軟らかくなるまで5分ほど加熱する。
(4) その間に、別途にカブの葉を軟らかくゆで、細かく刻んで水気をしぼっておく。
(5) (3)に豆乳・カブの葉を加えて2分ほど煮て、器に盛り付ける。仕上げにすりおろしたカブをのせて完成。
※作り方(2)で火が強いと、水分が蒸発して焦げやすくなるので水分量に注意しましょう。
※豆乳の量でおかゆの硬さが決まります。お好みの量を加えて濃度を調節してください。
(レシピ作成 乳幼児専門の管理栄養士 山口真弓)
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