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宋美玄のわーままクリニック

医療・健康・介護のコラム

コロナ禍にテレワークできない医師夫婦の過酷な子育て事情

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 早いもので、今年も残すところあと2週間となりました。2020年はあっという間に過ぎたという方も多いのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症が今後どうなって行くのか見通しは立ちませんが、今年一年のワーママライフを総括してみたいと思います。

コロナ禍にテレワークできない医師夫婦の過酷な子育て事情

 今年一番の出来事と言えば、なんと言っても3月から約3か月に及ぶ一斉休校でした。多くの家庭が急な対応を迫られ、大変な思いをされたことと思います。休校中にオンライン教育を受ける機会は、保護者の収入や学歴によって格差があったという調査結果がありました。おそらくオンライン教育だけではなく、学習や学力そのものにも格差が生じたのではないかと思うのですが、それで言えば、我が家は格差の下の方に入ったのではないかと思います。

 小学校3年生と幼稚園年中組の2人の子供がいますが、私も夫も医療現場で働いているため、テレワークという選択肢はありませんでした。学校だけでなく、民間の学童保育などのサービスも停止したため、子供たちの居場所を確保するのに精いっぱいで、習い事などのオンラインレッスンには対応しきれませんでした。結果的に、学習習慣を維持したり強化したりということは難しかったのです。

 その後、学校が再開し、ある程度、日常が戻った後、生活面や学習面をフォローしましたが、元々の子供の特性もあり、ものすごい労力を費やしました。本当に、「気づけばもう年末」という感じです。今後は、コロナウイルスの感染状況がどうなろうと、最終的には家庭で責任を持って教育するしかないのだな、と思いました。

怒涛のマルチタスク

 そんなわけで、発信したいと思うことが何度も浮かんでいたのですが、頭の中で文章にまとまらないうちにトピックが古くなっていく、ということを繰り返していました。今までも時間に余裕はなかったはずなのですが、ここしばらくは、頭が働いた状態でノートパソコンの前に座ることがとても難しくなっていました。朝起きて、小学生を送り出し、幼稚園児に支度をさせてバスに乗せた後、ダッシュで仕事に向かい、診療の仕事が終わった後は、打ち合わせや取材を詰め込んでいて、買い物もままならないままお迎えに行って帰宅。夕食、宿題、お風呂、寝かしつけと、 怒涛(どとう) のマルチタスクの後は、頭がよく働かない状態。週末は、四六時中子供たちと一緒なので、ますます時間は取れません。家事はかなりアウトソーシングしていますし、夫も結構、頑張っているのですけど、大事な場面で、子供たちが私を必要とすることが多く、子育てを優先せざるを得ない状況が続いています。

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宋 美玄(そん・みひょん)

産婦人科医、医学博士。
1976年、神戸市生まれ。川崎医科大学講師、ロンドン大学病院留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)など。 詳しくは宋美玄オフィシャルサイト

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1件 のコメント

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過重労働下では割り切りと開き直りが重要

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

向上心や感謝の気持ちうんぬんも大事ですが、人生はままならぬものだという悟りや、もっと不幸ではない事への認識も大事だと思います。 忙しい中に新型コ...

向上心や感謝の気持ちうんぬんも大事ですが、人生はままならぬものだという悟りや、もっと不幸ではない事への認識も大事だと思います。
忙しい中に新型コロナのもろもろが重なって、どういう仕事を捨てたり、たたんだりするか、知恵の絞りどころではないかと思います。
そして、元々普通の人間でこなしきれない分量の仕事をこなされているので、諦めと休養が肝心だと思います。
主婦が1人で家事100点なら、家事60点、仕事60点でも合わせて120点です。
また、1人で長文が無理なら、短文で問題提起に留めるか、以前もあった対談形式でまとめの部分を相手や編集者にお願いすれば、タイムリーな話題もキャッチアップして、やっていけるんじゃないかと思います。
不満や不完全を口にするのは悪い事ではないです。
可視化されたら、解決策が浮かぶ場合もありますから。

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