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脾臓ないけど大丈夫?

 3年前、人間ドックの腹部超音波検査で「 脾臓ひぞう がない」と言われ、驚きました。別の病院で、おなかの手術痕を診た医師から「昔は胃の手術で、脾臓も摘出した」と聞いて納得しました。34年前に胃潰瘍で手術をしています。今は健康ですが、脾臓がなくても大丈夫でしょうか。(72歳女性)

他臓器が代用 特に支障なし

泉並木 武蔵野赤十字病院院長(東京都武蔵野市)

 脾臓は腹部左上、あばら骨のすぐ下にある、握り拳ほどの臓器です。胎児や小児期では血球を作るなどの働きが主体です。成人になると、リンパ球を作って感染を防ぎ、細菌や真菌(カビ)など微生物を消化する仕事をしています。しかし、成人の場合、ほかの臓器、特に肝臓が代わって、感染への防御力を高め、寿命が過ぎた赤血球を除去してくれるので、脾臓がなくても大きな支障はありません。

 現在は、強力に胃酸を抑える薬があり、胃潰瘍で胃の切除をすることは少なくなっていますが、かつてはよく行われていました。

 胃潰瘍で胃を切除する手術は、胃の出口の方の3分の2程度を取り除くのが一般的です。全摘手術をするのは、潰瘍のある場所が胃の入り口に近い場合です。さらに大きな胃潰瘍や、胃の粘膜の深い所まで潰瘍が達していると、胃の周囲まで炎症が及ぶことがあります。胃の周囲の臓器と癒着しやすく、この場合は、胃全摘の際に脾臓を一緒に切除する方が安全に手術できます。質問者は、これに該当すると思われます。

 もともと肝硬変など肝臓に障害がある場合は、脾臓の摘出に伴う感染防御力の低下に注意が必要です。これ以外は、日常生活で注意すべき点はありません。

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