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Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」

医療・健康・介護のコラム

髪の毛だけでなく、眉毛まで抜いてしまった抜毛症の子

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眉毛まで抜いて、手の爪もかんでボロボロ

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 その子はさらに眉毛も抜いてしまった上、手の爪もボロボロでした。激しいストレスのために毛髪や眉毛を抜くだけでなく、自分の爪もかむようになっていたのです。「子どもの脱毛がひどくなって……」と親に連れられて受診されることが多いですが、皮膚科専門医であればきちんと見抜かなければなりません。

 典型的なものは、脱毛部は円形ではなく不整な形状で、引っ張ったことによる切れ毛が見られるのが特徴です。そして利き手側にできることが多いです。自分で自分の髪の毛を抜く姿を想像してください。さすがに、いきなり頭のてっぺんには手はいかないですよね。治療らしい治療は特にありません。髪の毛を抜く行為さえやめれば、髪の毛は生えてきます。ただ、抜くようになったのには何かしらの理由があることがほとんどですので、外来での対応は丁寧に行う必要があります。大切ですね。

副作用を嫌い、男性型脱毛症の薬をやめた患者さん

 以前、いわゆる男性型脱毛症に対して飲み薬を内服している患者さんが「やめたくないが、やめることにしました」と訴えてきました。男性型脱毛症はテレビのCMでもAGAの名称で流れていましたから、ご覧になった方も多いと思います。「薬を飲むのをやめて髪の毛がまた抜けてしまうのは悲しいけど、夜の活躍ができなくなった」ということでした。おそらく副作用の勃起障害が出てしまったのでしょう。

 それはそれでいいとして、この方、実は70代半ばの方です。「脱毛を気にするのは、若々しくいたいから」とおっしゃっていました。私自身がその年齢になったら、もはやそんなこと気にしていないんだろうなと思いました。若々しさを保つのも本人の気持ちと努力が大事だということですね。あっぱれです(笑)。(遠藤幸紀 皮膚科医)

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遠藤 幸紀(えんどう・こうき)
皮膚科医。東京慈恵会医科大学皮膚科講師。乾癬かんせんという皮膚疾患の治療を専門とし、全国の乾癬患者会のサポートを積極的に行っている。雑学やクイズに興味があり、テレビ朝日「Qさま!!」の出場歴も。

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