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産業医・夏目誠の「ハタラク心を精神分析する」

医療・健康・介護のコラム

部下への対応、希望を伝えるのはいいが期待をするとストレスを生む

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 働く人が最も多く悩むのは対人ストレスです。企業でストレスチェック制度の導入後に、その状況が鮮明になっています。その中で上司や親などに「期待される人」が強いストレスにさらされている点は知られていないようです。一般の印象としては、あまり期待されていないと感じると活力が出てこない気がしますが、期待されるのも大変なことなのです。

 まず、事例を紹介します。

イラスト 赤田咲子

イラスト 赤田咲子

期待の部下がいるが、関係がギクシャク

 メーカー営業第3課長をしている39歳の加藤太郎さん(仮名)です。ストレスチェック検査の通知には、「高ストレス」とあり、「医師面接指導」の案内があったので、相談に行くことにしました。

 私は、加藤さんとの面談で、以下の職場風景が浮かんできました。法人営業が中心で10人のメンバーですが、不況で営業成績が低下。管理職である加藤さんはイライラ気味でした。一方、入社5年目、27歳の藤川次郎さん(同)は営業企画やプレゼンがうまく、結果を出しています。以前から目をかけていた彼の活躍に大いに期待し、仕事をまかせ、アドバイスもしています。

 しかし、最近、彼の様子が変わったように感じました。女子社員と雑談をしていた時に、「『課長に言われることが重荷になっている』って藤川さんが言っていた」と小耳にはさみ、気になるようです。

 以下が加藤さんとのやり取りです。

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夏目誠(なつめ・まこと)

 精神科医、大阪樟蔭女子大名誉教授。長年にわたって企業の産業医として従業員の健康相談や復職支援に取り組み、メンタルヘルスの向上に取り組んでいる。日本産業ストレス学会前理事長。著書に「中高年に効く! メンタル防衛術」「『診断書』を読み解く力をつけろ」「『スマイル仮面』症候群」など。新著は企業の人事や産業医向けの「職場不適応のサイン」、ウェブ書籍「メンタル・キーワード療法~5分でできる簡易セラピー」。ブログ「ストレス点数の夏目」はこちら

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