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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

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ナガイモ団子のすいとん…すりおろしたナガイモと片栗粉使い

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 こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回は、すりおろしたナガイモと片栗粉を混ぜて作ったお団子を入れた「すいとん汁」のご紹介です。

 どの地域にも郷土料理として「小麦粉団子を入れた汁」というものがあるようですが、この呼び名は様々であり、地域によっては「ひっつみ」や「はっと」「だんご汁」「だご汁」などの名称もあるようです。私の住む地域では「すいとん」と呼ばれる汁ですが、皆さんの住む地域ではいかがでしょうか。

 呼び名は違えど、その団子の材料は「小麦粉、片栗粉、水、塩」とおおむね共通しており、だし汁で煮込むと、もちもちとした食感になります。もちろんこの食感もおいしさのひとつですが、食べる機能が低下した方にはのみ込みにくい場合があります。今回は、小麦粉の代わりに、すりおろしたナガイモを使用し、かみ切りやすいお団子に仕上げます。

 他の野菜が十分に軟らかくなってから、団子の生地を汁に落とし入れることで、団子がくずれずに仕上がります。

 寒い冬の一品に、こんな汁はいかがでしょうか。

[作り方]

(1) ナガイモは皮をむいてすりおろし、片栗粉と塩を混ぜる。

(2) ニンジンとダイコンは皮をむいて、3mmの厚さのいちょう切りにする。

(3) 鍋に(2)の野菜、ひたひたの水(分量外)を入れ、野菜が軟らかくなるまで煮る。

(4) (A)の水と調味料を加えて調味し、(1)をゆっくりとスプーンで落とし入れ、固まってきたらひっくり返して、3分くらい中火~弱火で煮てできあがり。あれば、トッピングに軟らかくゆでたホウレンソウなどをのせる。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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