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僕、認知症です~丹野智文46歳のノート

医療・健康・介護のコラム

まるでギャンブル? 「使いたい」と思えない成年後見制度

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 ヨミドクターを読んでいる皆さんは、「成年後見制度」をご存じですか? 認知症が進んで判断力が低下した人などの財産や権利を守るための仕組みなのですが、私はこれまで縁がなく、ほとんど何も知りませんでした。

 その成年後見制度がテーマのフォーラムに、シンポジストとして招かれました。もしかしたら、私も将来、利用者になるかもしれません。この機会に勉強してみることにしました。

不満でも交代は困難

まるでギャンブル? 本音は「使いたくない」成年後見制度

 認知症の当事者の間でも、この制度を使っているという話は、ほとんど聞きません。最初は誰に尋ねればいいかもわからなかったのですが、地元の地域包括支援センターに詳しい人がいて、レクチャーをしてくれました。

 ざっくりと教わって、まず「一か八かのギャンブルみたいな話だな」と思いました。本人の代わりに財産の管理などを担う成年後見人には、弁護士や司法書士、社会福祉士などがなる場合が多いのですが、家庭裁判所が選ぶので、大半は本人が会ったこともない人。やり方に不満があっても、途中で他の人に変えてもらうことも難しいというのです。

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丹野智文(たんの・ともふみ)

 おれんじドア実行委員会代表

 1974年、宮城県生まれ。東北学院大学(仙台市)を卒業後、県内のトヨタ系列の自動車販売会社に就職。トップセールスマンとして活躍していた2013年、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。同年、「認知症の人と家族の会宮城県支部」の「若年認知症のつどい『翼』」に参加。14年には、全国の認知症の仲間とともに、国内初の当事者団体「日本認知症ワーキンググループ」(現・一般社団法人「日本認知症本人ワーキンググループ」)を設立した。15年から、認知症の人が、不安を持つ当事者の相談を受ける「おれんじドア」を仙台市内で毎月、開いている。著書に、「丹野智文 笑顔で生きる -認知症とともに-」(文芸春秋)。

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