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ペットと暮らせる特養から 若山三千彦 

医療・健康・介護のコラム

今年は3匹の犬・猫が入居者と一緒に仲間入り 一方で19歳の超高齢猫とのお別れも

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ホームの飼い猫になった超高齢の「お母さん」大往生

猫の「お母さん」の葬儀。ペットの火葬を車で行う業者に来てもらい、これから火葬をするところ

猫の「お母さん」の葬儀。ペットの火葬を車で行う業者に来てもらい、これから火葬を行うところ

  こうして、今年は2匹の猫と1匹の犬がさくらの里山科にやってきましたが、別れもありました。「お母さん」という猫が亡くなったのです。「お母さん」は、その子供の「ちびちゃん」、そして飼い主の太田大吉さん(仮名)と一緒に5年前に入居しました。太田さんは3年前に逝去され、残された「お母さん」と「ちびちゃん」は、ホームの飼い猫になりました。

 1年前に子供の「ちびちゃん」が先に亡くなり、そして先月、「お母さん」も亡くなりました。19歳という超高齢でした。犬のサリーちゃん同様、猫の「お母さん」も人間なら100歳ぐらいになります。猫の「お母さん」と「ちびちゃん」、そして飼い主である太田さんの経緯については、現代の高齢者のペット問題の典型とも言えるものなので、次回、またお話ししたいと思います。

 最後にお願いです。このコラムの内容は、高齢者がペットを飼うことの是非の問題とは切り離してお読みいただけないでしょうか。遊泳禁止の海でおぼれている人を見つけたら、その行為を責める前にとにかく命を救う必要があります。さくらの里山科が行っているのは、そういうことです。(若山三千彦 特別養護老人ホーム「さくらの里山科」施設長)

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若山 三千彦(わかやま・みちひこ)

 社会福祉法人「心の会」理事長、特別養護老人ホーム「さくらの里山科」(神奈川県横須賀市)施設長

 1965年、神奈川県生まれ。横浜国立大教育学部卒。筑波大学大学院修了。世界で初めてクローンマウスを実現した実弟・若山照彦を描いたノンフィクション「リアル・クローン」(2000年、小学館)で第6回小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。学校教員を退職後、社会福祉法人「心の会」創立。2012年に設立した「さくらの里山科」は日本で唯一、ペットの犬や猫と暮らせる特別養護老人ホームとして全国から注目されている。20年6月、著書「看取みといぬ文福ぶんぷく 人の命に寄り添う奇跡のペット物語」(宝島社、1300円税別)が出版された。

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