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保育園は預かり拒否、職場では個室行き…クラスター発生病院関係者へ差別相次ぐ

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 新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)が発生した静岡済生会総合病院(静岡市駿河区)は1日、病院の職員や患者、家族に対する差別が58件あったと発表した。同日、記者会見で冷静な対応を呼びかけた。

 病院によると、職員に関する差別は44件で、「子どもを保育園で預かってもらえない」「マンションの管理者から使うエレベーターを決めるよう言われた」「職場で夫が個室で働かされている」など。患者関連は14件で、介護施設や別の医療施設で受け入れを拒否されたなど。

保育園は預かり拒否、職場では個室行き…クラスター発生病院関係者へ差別相次ぐ

応援メッセージを紹介する静岡済生会総合病院の杉原事務部長

 杉原孝幸事務部長は「感染者の出た病棟とほかの病棟の行き来がないように管理している」として理解を求めた。

 県によると、今年4~10月の間に県人権啓発センターには約40件の新型コロナに関する相談が寄せられており、このうち12件が差別に関するものだった。医療従事者から「子供が通園を拒否された」といった相談や、県内に転入しようとした人が「不動産屋から『こんな時期に引っ越してくるのか』と言われた」といった相談があったという。

 クラスターが起きておらず、感染患者の受け入れを公表していない県西部の医療機関でも春頃、保育園で「『母親がコロナの病院に勤めている』とうわさを立てられている」などの相談が職員から寄せられた。

 市立静岡病院(静岡市葵区)は、玄関ホールに「がんばれ 済生会病院 がんばれ 自分たち」と書いた看板を掲げた。市立静岡病院でも3月末に感染者が確認され、病院職員に対するタクシーの乗車拒否などの差別があった。病院の担当者は「医療維持のため、助け合って一緒に頑張りましょうという気持ちを表した」という。

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