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郷土思い、自らの記念館を「漫画全般の美術館に」…矢口高雄さん悼む声相次ぐ

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 秋田県横手市(当時の西成瀬村)出身で、「釣りキチ三平」で知られる漫画家・矢口高雄さんが20日、膵臓すいぞうがんのため81歳で亡くなった。出身地にある「市増田まんが美術館」で名誉館長を務め、同館で漫画原画の保存活用も進めた矢口さんの功績に、関係者は「故郷への思いを持ち続けた漫画家だった」と惜しんだ。

亡くなった矢口高雄さん(矢口プロダクション提供)

 「『地元のために』とずっと語っていた」。同館の大石卓館長はそう振り返る。同館は1995年に開館。構想が持ち上がった当初は矢口さんの画業25周年を記念し、「矢口高雄記念館」とする予定だったという。しかし、矢口さんは漫画そのものの魅力を世界に発信してほしいとの思いから固辞。漫画全般をテーマにした施設となった経緯がある。

 矢口さんはその上で、「本物の原画を見ることで漫画家を目指す子どもが増えてほしい」と自身の漫画原画の全て(計約4万点)を寄贈。それを契機に同館に原画を預ける漫画家が増えたといい、大石館長は「美術館の価値を高めていただいた」と話す。

 同市の高橋大市長は「横手市にとってかけがえのない存在。先生の志を継承していきたい」とコメントした。

          ◇

 同館はホームページで矢口さんへのメッセージを受け付けている。また、来年1月11日まで矢口さんの画業50周年を記念した企画展を開催中で、矢口さんが生み出してきた作品の原画や関連資料約300点を展示しているほか、矢口さんのアトリエを再現したコーナーが設けられている。

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