町田忍の昭和回想
回想サロン
ぶら下がるアームで 宙に浮くスリル
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
モノレール


上野動物園のモノレール(1970年撮影)
モノレールには2種類ある。懸垂式という1本のレールにアームでぶら下がる方式と、レールの上を走行する跨座式である。今回紹介した絵は「湘南モノレール」で、前者の懸垂式だ。ぶら下がっているので真下の風景がよく見えて、まるで宙に浮いているようで、遊園地のアトラクションに乗っているようなスリルを味わえる。絵に描いたのは30年ほど前に走っていた型だ。
私が子供の頃から乗っていたのは、東京・上野動物園のモノレール。不忍池の近くを通り、レトロな車両で気に入っていたが、昨年10月に車両の老朽化から休止してしまった。
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