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タレント 堀ちえみさん

一病息災

[タレント 堀ちえみさん]舌がん(3)一音ずつ 懸命のリハビリ

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[タレント 堀ちえみさん]舌がん(3)一音ずつ  懸命のリハビリ

 手術後は、太ももの組織を移植した新しい「舌」で、食事ののみ込みや発音のリハビリに懸命に取り組んだ。

 発音は、「あ・い・う・え・お」のように一音ずつから始め、短い単語、そして文章へ。「らりるれろ」「なにぬねの」など舌を使ったり、「さしすせそ」「つ」など舌を上あごにつけて風を作ったりして音を出す言葉は特に難しかった。

 退院後も2週間に1回は通院し、言語聴覚士の先生からリハビリの指導を受けている。自宅でも朝晩、家事をしながら話す練習を繰り返した。ボイストレーニングも始めた。

 移植した「舌」の組織は最初は少し縮むため、あえて、やや大きめになっている。舌が縮むせいで、いったん上手に発音できるようになっても、すぐにうまく音を出せなくなってしまう。縮んだ舌に合わせて、新しい発音の仕方を覚えることを繰り返した。

 「まさに一喜一憂の毎日。よく精神状態が保てたなと自分で思います」

 手術から10か月ほどたった2020年1月、トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)で術後初めてテレビに出演した。「舌から血が出るんじゃないかと思うぐらい、一生懸命頑張りました」とリハビリの苦労を打ち明けた。

 そして、いよいよ次のステップへ。歌手として再び歌うという挑戦だった。

タレント 堀ちえみさん(53)

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