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石蔵文信の「男と女の楽しい更年期!」

医療・健康・介護のコラム

妻の外出を許可しています…「自分は良い夫」と信じているあなたへ

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 私の男性更年期外来や夫源病外来に相談に来る夫婦の間で多いのは、男性の高圧的で支配的な態度が原因で、妻が体調を崩す例です。これについては、このコラムで何度も触れています。高圧的な男性は、「暴力をふるっていなければDVではない」と思っているようです。しかし、高圧的で支配的な言動をしたり、声を荒らげて 恫喝(どうかつ) したりすることは、立派なDVであり、モラハラです。そのような男性に、高圧的で支配的な言動が妻のストレスになると説明しても、「効率よく家事ができるように指導しているだけだ」とか、「ダメなものに対して、もっと良くなるように話をしているだけだ」と言います。

収入や学歴の差が…

妻の外出を許可しています…「自分は良い夫」と信じているあなたへ

 妻が「働きに出たい」とか「旅行に行きたい」と言っても、あまり相手にしない夫は少なくありません。妻が外出や仕事に出かけることを了解していても、「許可しています」とか「自由にさせてやっています」などと、まるで理解のある上司のように振る舞う夫がいます。「許可している」とか「自由にさせてやっている」と言うこと自体が支配的で高圧的ですが、そうした夫はそれに気づかないだけではなく、「自分は良い夫だ」と思っているようです。

 では、このような高圧的で支配的な感情はどうして生まれるのでしょうか?

 まず、男性が女性よりも何でも優れているという発想があるようです。最近は、そのような考え方をする男性も少なくなっていると思いますが、それでも収入や学歴の差が大きな問題となっているように感じられます。

 特に専業主婦の場合は、夫の収入に依存しなければなりませんので、少々の不満はがまんし、夫を怒らせないように気をつかっています。専業主婦の家事や子育ても、仕事をするのと同等、いや、それ以上の負担があるのですが、どうしても、生活を支える「収入」を得ていることがものを言うようです。収入の格差が高圧的で支配的な意識を生み、こうした経済的な優位性を保つため、妻が働きたいと言っても、あまり良い顔をしない夫がいます。

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石蔵文信(いしくら・ふみのぶ)

 内科・循環器・性機能専門医。大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。大阪市内と都内で男性更年期外来を担当。主な著書に『夫源病』(大阪大学出版会)、『男のええ加減料理』(講談社)、『なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略』(幻冬舎新書)など。自転車による発電に取り組む「日本原始力発電所協会」代表を務め、男性向けの「ええかげん料理」の教室を各地で開くほか、孫育てに疲れた高齢者がネットで集う「孫育のグチ帳」を開設するなど多彩な活動をしている。ホームページは「男性更年期 夫源病 石蔵文信

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