石蔵文信の「男と女の楽しい更年期!」
医療・健康・介護のコラム
妻の外出を許可しています…「自分は良い夫」と信じているあなたへ
夫婦げんかに勝者なし
共働きの場合も、今の社会では、夫の収入が妻を上回ることが多いでしょうが、妻にもある程度の収入があれば、それほど支配的な態度をとらないようです。逆に、妻のほうが収入が高い場合は、妻が夫に対して支配的な態度で接することもあるようです。収入に関しては、男女間というより、収入が高い方が支配的になる傾向があるように思います。
学歴も高圧的で支配的になりやすい要因です。いわゆる旧帝大や有名私立大を卒業していると、それよりも偏差値の低い大学出身者を下に見る傾向があるようです。特に、夫が有名大学出身で、妻がそうではない場合に、支配的で高圧的な態度が見られます。この場合、夫は言葉こそ優しいのですが、論理的に話をし、妻の意見を「論破」してしまうことがあります。
「けんかをすると、いつも夫にやり込められる」という話をよく聞きます。このような場合は、けんかに勝つことよりも、その場をまるく収めるために「議論に負ける」ことも必要でしょう。私が勝手に作った「夫婦げんかに勝者なし」という格言?がありますが、けんかをした時は、収入や学歴が上の方は「勝とうとしないこと」です。たとえ勝っても、わだかまりが残るだけですから、うまく相手に花を持たせるのがコツでしょう。
我が家でも、夫婦間の学歴の問題を話したことがあります。幸いなことに我が家の場合は、妻と大学が一緒で、テニス部の先輩後輩の関係です。そして3人の娘も、同じ大学の同級生か先輩と結婚しています。そのため、我が家には学歴の問題がありません。同窓生同士で結婚すると、もめごとの種は一つ減るのかもしれませんね。(石蔵文信 大阪大学招へい教授)
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