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常喜眞理「女のココロとカラダ講座」

医療・健康・介護のコラム

痔の悩み、軽度ならマッサージがおすすめ 日帰りで手術も

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薬と生活習慣で改善

 たいていの痔は、塗り薬や場合によっては内服薬の併用と生活習慣によって改善される。生活習慣はとりわけ大事だ。具体的には排便の際には便座に長く座らない、便を軟らかくする薬を使ってでも便を硬くしない、下痢の時は肛門を強くこすらず優しく押さえるように拭くか、都度そっと洗う、できれば入浴はシャワーだけでなく湯船につかって肛門部を温め、肛門の穴の周りを優しくマッサージするといったことだ。

 肛門マッサージは、いぼ痔が常に出ているというほどではないが、時々いぼ痔ができたり痛くなったりするという軽い痔の方には是非おすすめだ。ぬるめの湯船にゆっくりつかり、肛門を温めながらお尻の穴を緩めるようにする。自分の人さし指でお尻の穴を触り、肛門の少し内側を1周、指の腹を使ってそっと押しながらマッサージする。お尻の筋肉を緩めることでうっ血が和らぐのだ。

 他に、寝不足や過労、座りすぎ、月経時など、体調不良も悪化因子となる。生理用ナプキンも擦れることにより、さらに痔を悪化させることもあるので、なるべく負担がかかりにくい表面材がコットン製のものなどを使ってみるのも良いだろう。

ひとりで悩まず、お尻を大切に

 それでも出血が治まらない、痛みが続く場合は、ぜひ勇気を持って肛門科を受診してほしい。外科的処置が必要な場合であっても、今は治療法がずいぶん良くなり、ジオン療法といういぼ痔への局所注射や輪ゴムで痔の部分を縛る治療で切らずに治る場合も多い。

 それらの治療は外科的処置であるが保険診療で対応してもらえ、日帰り手術と考えればよい。ひとりで悩まず、一生使うお尻を大切にしよう。(常喜眞理 医師)

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常喜 眞理(じょうき・まり)

 家庭医、医学博士
 1963年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医・指導医、内科学会認定医、日本医師会認定産業医。院長を務める常喜医院(内科、皮膚科)での診療のほか、慈恵医大新橋健診センターでは診療医長として健康診断(人間ドック)の内科診察を行い、婦人科や乳腺外科の診断を担当する。様々な大手企業の産業医でもあり、職場におけるメンタルヘルスのサポートを長年行っている。著書に『オトナ女子 あばれるカラダとのつきあい方』(すばる舎)、『お医者さんがやっている「加齢ゲーム」で若返る!』(さくら舎)。現在、BS-TBS「Together」に準レギュラー出演中。

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